100字de日記

100字で日記を書いています。

私って?

褒められるとすぐに舞い上がり、ほんの少し指摘されただけで、三日はへこむわかりやすい私。他人の評価に振り回されて、他人の言葉で気分が変わる。アップダウンの繰り返し。今日もまた褒められるのを待っている。

リズム

15分だけ母と面会するというペースが定着してきた。段取りもよくなり、スムーズに流れるような日が続く。突然の変化にもこうして日々順応していく。日が長くなった。暑い暑い今年の夏もいずれ秋へとバトンタッチ。

三昧

色鉛筆を持つ。左から右へと色を重ねていく。今月はグラデーションの練習。半年かけて一枚の風景画を完成させる。経験したことのないスローペースに戸惑いながらも進んでゆく。色だけが目の前にある。他事が消える。

不思議

ハンドソープはいつも使いきる前に補充されてある。ボディソープは残りわずかになると水を足してある。台所用洗剤はまるで担当外のように知らぬ顔。洗濯用洗剤は溢れるほど補充。うちの相方の詰め替えの基準とは?

受け入れる

不安なんだと気がついたとき、不安が消えた。怒りの原因を見つけたら、怒りが溶けていった。力んでいた身体のあちこちが緩む。呼吸することを思い出す。先が見えず、何もわからないことが怖かった。それがわかった。

登場

ときどき顔を出す傲慢な私。謙虚さできれいに包んでいたはずなのに、何かのはずみでポロリと飛び出す。すかさず話題を変えるけど、自分の心はごまかせない。愛されたい、甘えたい、満たされたい、かまってほしい。

とき

入院中の母のもとへ面会に行く。洗濯物の入れ替え、少しの会話で15分はすぐにやってくる。また来るね!と手を振りエレベーターに乗る。父との別れは突然だった。母との時間は、あとどれくらい?扉が開き前へ進む。

求めない日

タイミングよく美容院の予約がとれた。期限ギリギリでポイントカードが使えた。空には生クリームのような雲二つ。気持ちよく昼寝。キャベツの酢漬けがよい具合に出来上がる。好みのバンドを発見。求めない日の事々。

朝風呂

首回りにかいた汗の不快さで目が覚める。じっとり。こんな朝は、湯船にちゃぽんと浸かるのがいい。昨晩の湯はほどよく冷めていて、ちょうどいいあんばいに。夏の朝のちょっぴり贅沢な時間。氷多めのアイスコーヒー。

静寂

台風が過ぎたあとの静けさ。あんなに吹き荒れた風も、今は、穏やかな風に変わった。雲が流れ去り、青空が見え隠れする。たった一日だけ、見えなかった空が懐かしい。いつもより少しだけ斜め上を見ながら帰路につく。